17. 木霊の楽園!北海道!樹木をみよう~(3)カツラ 阿寒湖編

アイヌ文化

木霊・・・こだま。樹木に宿る精霊。木の精。またそれが宿った樹木を木霊と呼ぶ。精霊は山中を敏捷に自在に駆け回るとされる。木霊は、外見はごく普通の樹木であるが、切り倒そうとすると祟られるか神通力に似た不思議な力を有するとされる(ウィキペディア)。

~(アイヌに人々は)かつて人間がとりまくすべてのものに、人間と同じような精神の働きを見、それをカムイと呼んで、人間とカムイの共存こそがこの世を豊かに暮らす道であると考えていた~(中川裕 千葉大学文学部教授「ゴールデンカムイ」アイヌ語監修者)

みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。

みなさ~ん、「日々、楽しんでいますか~!?」。いきなり、すみません。
自分は常に”楽しむ修行”をしてますよ~!
なにがあっても、「楽しむこと」をこころがけてます。へらへらしてますよ~!
笑うかどには福来る!
でたぁ~!決まり文句!
それでは、リラックスしていきましょう!

今回は、カツラの木をとりあげたいと思います。

なぜ、カツラの木をとりあげるのか?

理由は、下記のようにいろいろあります。

・日本全国に見られる樹木

・カツラの木は、寿命が長く森の番人やら精霊の名前がよくつけられる

やさしさ・ぬくもり・癒し

・アイヌ文化とも関係が深い

一番大きな理由。

“ われわれ現代人に必要なのかも、この木は!”と直感的に思ったからです。
(あくまで個人的見解で~す)


この「木霊の楽園!北海道!樹木をみよう」シリーズは、これを読んで、みなさんに、少しでも外に出ていただいて、自然の樹木をみて、空を見上げて(宇宙を感じて)、散歩して(大地を感じて)、日頃のストレスを軽減していただければ、という目的で書かれています。


そして散歩の途中で、見慣れた木々に、心の中で、話しかけてみてください。木霊が聞いていてくれるかもしれません。

それでは、みなさん、『樹木愛』の心をもって、気楽にリラックスしていきましょう!。よろしくお願いします。

カツラの木の特徴

・{カツラの木の樹形}・・・カツラの木を見て、よく言われることは、樹形がきれいだね~、かわいいね~。
「ゆったりと大手を広げた立ち姿の美しいカツラ」などと表現している書物もあります。


・{カツラの葉っぱの形}・・・これは、有名ですが、カツラの葉っぱの形は、ハート形です。丸みをおびた、かわいいハート形です。これが所狭しとたくさんあります。


・{カツラの葉っぱの色}・・・カツラは、5月に芽吹くとき、花も一緒に咲かせます(雌花の花柱は、赤紫色で細長い)。芽吹きの頃は、花の色の赤紫色が目立ち、花が終わると、葉っぱの緑色。そして秋の黄葉の黄色。赤紫ー緑ー黄色のサイクルです。


・{カツラの木の用途}・・・材は狂わず、美しい光沢がでます。緻密で加工しやすく、さまざまな彫り物や碁盤などにも使用されています。アイヌ文化では、丸木船なども作られました。

以上が、簡単ですが、カツラの特徴です。では、次は写真を見てみましょう。

阿寒湖のカツラの木


阿寒湖のカツラ


阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」の湖側のカツラです。クリスマスツリーみたいですね。
葉っぱが、すっごくたくさんついてますね。癒されますね~。

湖岸園地のカツラ(第一遊覧船乗り場・阿寒湖)

こちらも「花ゆう香ホテル」の湖側のカツラです。黄葉がきれいですね。やさしい包容感をあります。


次の写真は春先4月のカツラです。

カツラ ボッケ遊歩道 (2021.4月)


阿寒湖の「ボッケ遊歩道」のカツラです。”これからですよ~!”って感じですかね。1ヵ月後のお楽しみ!四季折々チェックしていきたいですんね。


阿寒湖以外のカツラ(名木)で有名な場所を簡単に紹介します。みなさんの身近にもあると思います。


小金湯桂不動(こがねゆかつらふどう)(札幌市)
・巨木の森のカツラ (千歳市)
・縁結びの桂(乙部町)
・桂ヶ岡の桂(網走市)
・留真(るしん)散策の森カツラ(浦幌町)
・徳山大神宮のカツラ(松前町)など

また、市町村の木としては、千歳市、真狩村、網走市、東川町、平取町、新冠町などの6市町村がカツラを指定しています。


最後に、阿寒湖には、光の森という森があります。前田一歩園財団が所有する森です。ここには、専門のガイドさん(許可されたプロのガイドさん)がいないと入れません。
わたしは、1度だけ、町内のハイキングで、ネイチャーセンターのプロガイド安井さんの案内で入ったことがあります。その途中で、推定樹齢700~800年のカツラの木がありました。700、800年って、ホントすごいですね。貫禄はもちろんですが、見守っていただいているようなやさしさも覚えました。


“光の森”のカツラに語りかけると、答えがかえってくるような、そんな包み込まれる温かさを感じました。
カツラは、寿命が長いのが特徴の1つですと書きましたが、これこそ”森の番人”、”森の精霊”といわれる理由だと思いました。
また、みなさんにも、カツラの木を訪れることをおすすめした理由でもあります。
ぜひとも、お近くのカツラの木を訪ねてみてくださいね。

光の森 カツラの巨木


以上、阿寒湖のカツラの木を中心にみてきました。

樹木観察は、不思議ですけど、自然や大地と触れ合うことで、人が本来もっていた精神的なバランスを、リセットしてくれるような、そんな気がします。

新型コロナで大変な人たち、あらゆる人たちに少しでもお役に立てたら、幸いです。

樹木愛』の心で、これからも自然とふれあい、日常の活力にしていきたいと考えております。

最後まで、お付き合いしていただきまして本当に感謝いたします。それでは、また、ごきげんよう!

(参考資料)

・知りたい北海道の木100(佐藤孝夫著、亜璃西社)
・新版北海道の樹(著 辻井達、梅沢俊、佐藤孝夫 北海道大学図書刊行会)

・アイヌ文化 草と木樹 郷土学習シリーズ第9集(斜里町立知床博物館)

・コタン生物記 樹木・雑草編Ⅰ(更科源蔵、更級光、青土社)

・ボッケの野草類(藤田博義)

・アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」(中川裕著 集英社新書)

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