~クマと人間は、大昔に国造りの神の煙草の吸殻から生まれた義兄弟なので、仲良くするものだ、~。
(アイヌと神々の物語 萱野茂著 「パナンペとペナンペ」p506)
みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。
6月14日、久しぶりの快晴!気温20℃を超えました。風もなく心地よい日差しを浴びながらの散歩は、最高!
というわけで少しだけ散歩をしました(15分くらい(笑))
鶴雅さん(阿寒湖鶴雅ホテル)の「イヨマプの庭」は、自分のお気に入りの散歩コースの1つです。入り口のトーテムポール、いい味だしてます(トーテムポールは、2体あります)。あれっ、ハマナスの花が咲いてる~!びっくりしました。札幌方面では、ハマナスの花が咲いたという話しは聞いていたのですが、はや、阿寒湖でも!去年は、ハマナスの花を撮影したのは、7月半ばでした。1ヶ月以上早いですね。というより、ハマナスは、桜とは違い同じ時期に一斉に咲き出すわけではないのですね。去年は8月末頃まで、ハマナスの花を撮影していました。
今年も楽しみですね!
それでは今回は、最近読んだ本の中で、とてもおもしろく、ためになった本を(ネタバレはほんの少しだけ)、紹介してみたいと思います。
この本には、感銘を受けました。ぜひとも一人でも多くの方に読んでほしいです。いろいろな物事に応用できるというか、たくさんのヒントがちりばめられているような気がします。
本のタイトルは、「クマにあったらどうするか」。アイヌ民族最後の狩人・姉崎等。語り手・姉崎等、聞き手・片山龍峯。筑摩書房。
ではまず、次の写真をご覧くださいませ!(インスタグラムでも載せています)
1.少女が山道を歩いています。どんどん歩いていきます。
すると目の前に。
2.颯爽と歩く少女の前にクマ現る!
3.威嚇するクマ。4.さぁ、少女の運命はいかに!?
5.ちなみにクマを手なずける次の写真の頼み綱は使えません!
この本では、上の写真のような状況に陥った時、どのように行動すればベストなのか、を書いています(そればかりでなく、自然や環境、生態系を含めた人間のこれからの生き方のヒントなども書かれていると思います)。
少しネタバレですが、「クマに出会わない予防のために」と「もしもクマに出会ったら」どうすればよいのか。10項目、本文から紹介してみます。
*まず予防のために
1.ペットボトルを歩きながら押してぺこぺこ鳴らす。
2.または、木を細い棒で叩いて音を立てる。
*もしもクマに出会ったら
3.背中を見せて走って逃げない。
4.大声を出す。
5.じっと立っているだけでもよい。その場合、身体を大きく揺り動かさない。
6.腰を抜かしてもよいから動かない。
7.にらめっこで根くらべ。
8.子連れグマに出会ったら子グマを見ないで親だけを見ながら静かに後ずさり(その前に母グマからのバーンと地面を叩く警戒音に気をつけていて、もしもその音を聞いたら、その場をすみやかに立ち去る)。
9.ベルトをヘビのように揺らしたり、釣り竿をヒューヒュー音を立てるようにしたり、柴を振りまわす。
10.柴を引きずって静かに離れる(尖った棒で突かない)。
(柴とは特定の樹種をさすのでなく、山野に生えているあまり大きくない雑木やその枝をいいます)
以上、10項目です。本の中では、それぞれの項目ごと詳しく説明されています。
クマに出会わないことが一番ですが、もし出会ってしまったら、一番大事なことは、慌てて背中を見せて走って逃げないことだと思いました。その理由は、本の中でくどいほど書かれています。開き直って、戦う姿勢を、できれば立って、声が出なくても”ガンを飛ばす”くらいの勇気を持ちたいですね(自分は腰抜かしちゃうかな?)。
また、本の中では、山の森林がなぜ大切なのか、を祈るように書かれています。これを読むと、山を切り崩しての太陽光パネルの設置は、矛盾だらけだなぁ~!なんて感じました。
この本は、全世界の人に読んでいただきたいなぁ~!
それでは、最後までお付き合いしていただきまして、本当にありがとうございました!
お元気で!
(参考資料)
・クマにあったらどうするか(語り手・姉崎等 聞き書き・片山龍峯 ちくま文庫)
・アイヌと神々の物語(萱野茂著 ヤマケイ文庫)
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