みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。
今回は、「木彫りの熊」パート1で紹介しました熊の種類についてです。
“覚えておきたい木彫り熊の形”10種類
を写真を見ながら、復習の意味も含めて簡単に解説していきたいと思います。
今日は、前半で、5種を見ていきます。
この一連の記事を読むと(パート1~7)、「木彫りの熊」について、他人に話したくなったり、北海道を旅行している時、少し安心して「木彫りの熊」を見定めることができるようになります(もちろん、お店の方の説明もしっかり聞いてくださいね)。
それに加えて、「木彫りの熊」の見方が40%理解できますし、それからどんどん深まるようになります。
(おめでとうございます、40%到達!)。でも、奥は深いよ~。
『木彫り愛』の心をもって、楽しみながら、リラックスして読んでいただければ、うれしいです。
それでは、よろしくお願いします。
目次
(1) 鮭喰い熊
定番とよばれて久しいですが、「鮭を食べている熊」のその形は、「木彫りの熊」の歴史からみたら、そんな古い形ではありません(この話しはまたいつか)。
では、早速見ていきましょう!(鮭に注目してみてください)
![鮭喰い熊 鮭伸び1](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCN0388.jpg)
「毛彫り」の鮭喰い熊
色塗り仕上げ
シナノキ
“立派な鮭をゲットしました~”。
伸びきり鮭。
線彫りの鮭のエラ・ヒレ。
![木彫りの熊焼き仕上げ](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0424-1024x768.jpg)
木目をいかす「つるつる」の鮭喰い熊
焼き仕上げ
シナノキ
鮭は、伸びているが、エラ・ヒレの線彫りはやや深い。
![カット彫り鮭喰い熊1](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0463-1024x768.jpg)
「カット彫り」の鮭喰い熊
色塗り仕上げ
シナノキ
鮭は、少し曲がりながら上から下へ。
鮭のエラやヒレは深い線彫り。
![鮭はねの木彫りの熊](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCN0394-1.jpg)
「カット彫り」の鮭喰い熊
色塗り仕上げ
シナノキ
鮭が、くるんっと跳ねていて動きがある。
エラやヒレがしっかり立体的。浮き彫り。
![本城作鮭喰い熊名人彫り](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCN0383-1024x768.jpg)
木目をいかす「つるつる」の鮭喰い熊
焼き仕上げ
シナノキ
鮭の尾っぽがクルンとひねり、リアルな描写。
エラやヒレが立体的な浮き彫り。
(2) 吠え熊
![毛彫りの吠え熊1](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0461-1024x768.jpg)
「毛彫り」の吠え熊
色塗り仕上げ
シナノキ
毛並みは、パーマをかけたようにウェーブになっている。
上アゴと下アゴのバランスが難しい
![木彫りの熊オイルステイン](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCN0407-1024x768.jpg)
木目をいかす「つるつる」の吠え熊
うすい色塗り仕上げ
シナノキ
肩のもり上がりがたくましい。
![埋もれ木の吠え熊堀井作](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0479-1024x768.jpg)
3本足バランスの吠え熊
「カット彫り」
埋もれ木(神代)
肩の肉付きがいい。
後ろ足の太ももに“踏ん張ってる”感が表現されている。
(3) 鮭持ち(鮭おさえ)吠え熊
![鮭おさえ吠え熊1シナノキ](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0427-1024x768.jpg)
「毛彫り」の鮭おさえ吠え熊
透明塗料(着色なし)
シナノキ
シナノキの白木の「毛彫り」は珍しい。
鮭を捕るために格闘している。
熊の表情や鮭の逃げようとする動きが表現されている。
![センノキの木彫りの熊1](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0490-1024x768.jpg)
素材・木目をいかす「つるつる」の鮭おさえ吠え熊
着色なし
センノキ
おしりの木目がとても美しい。
![鮭持ち吠え熊焼き1](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0516-1024x768.jpg)
木目が美しい「つるつる」鮭持ち吠え熊
焼き仕上げ
シナノキ
豪快に鮭をとっている姿が目に焼きつきます。
鮭をつかんでいる爪がすごい迫力。
(4) いかり熊
![木彫りの熊焼き1いかり熊](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0425-1024x768.jpg)
木目をいかす「つるつる」のいかり熊
焼き仕上げ
シナノキ
いかり熊は、3本足でバランスをとって、手前の手を力強く上げ表現する。
焼き仕上げの「つるつる」は、本当に木目が目立ってきれいですね。
![木彫り熊fいかり熊色塗り](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCN0409-1024x768.jpg)
「毛彫り」のいかり熊
色塗り仕上げ
シナノキ
いかに迫力を表現できるか、それが
いかり熊のポイントです。
![木彫りの熊白いかり熊](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/03/DSCN0404.jpg)
木目・素材をいかす「つるつる」のいかり熊
透明塗料仕上げ
シナノキ
口を大きくあけて威嚇している表現がすごい。
きれいなシナノキの素材を選んで彫り上げている。
(5) 口とじ熊(口を閉じている熊)
![口とじ熊1](https://masamaru320.com/wp-content/uploads/2021/04/DSCN0460-1024x768.jpg)
「毛彫り」の口とじ熊
色塗り仕上げ
シナノキ
ウェーブのかかった「毛彫り」の毛並み
語りかけてくるような表情に癒されます。
親子熊(2頭別々に彫られている親子の熊)は、口とじ熊が多い。
以上、写真を掲載しながら熊の種類を5つ見てきました(どちらかというと這い熊を意識して選びました)。
まだまだ見ていただきたい熊もありますが、今回はこれくらいで。
次回は、残り5種と変り種の熊なども紹介いたしますので、お楽しみに~。
みなさん、『木彫り愛』の心で、これからもよろしくお願いします。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ごきげんよう~!
「”木彫りの熊”好き」の方には読んでほしい~価格の違いがわかる!「木彫りの熊」の見方 基本編1 鮭をくわえた四つん這いの熊
基本編2 後ろ側の彫り方(肩やおしり)
基本編3 塗装などの仕上げ方について
基本編4 彫り方いろいろ
基本編5 エンジュ材・埋もれ木(神代木)の熊
基本編6 イチイ材・センノキ・クルミの熊
基本編8 覚えておきたい熊の形10種類 後半(6~10)形が複雑に
基本編9 表情熊について
基本編10 形のユニークな熊
木彫りの熊(13)~シナノキ(白木)
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