みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。
阿寒湖では、6月22日から「阿寒の森・ナイトウォーク カムイルミナ」が始まりました。去年は中止になってしまいましたが、ようやく再開できました。
アイヌの神様の物語「カムイユーカラ」の話しに沿って、阿寒湖畔の夜の森を歩きます。
幻想的なデジタル技術を用いながらのウォーキングは、衝撃的です!
一生忘れない思い出になると思います。
開催される時間帯が季節によって違います。
詳しくは、阿寒湖観光協会に0154-67-3200
それでは、今回は、以前紹介しました「お酒のビン」を乗せている作品を追加で1つ。
そして、古い作品なのですが、よく見たら、“すげぇ~、よく彫れてるなぁ~、素晴らしい”、と自分が感動した作品を1つ。
計2つの作品を簡単に写真を中心に紹介していきます。
では、『木彫り愛』の心をもって、リラックスしながらいきましょう!よろしくお願いします。
つえ持ちエカシのボトル置き
エカシとは、基本的にアイヌのおじいさんや年配の男性、単に成人の男性を指します。ちなみに女性は、メノコといいます。
よく北海道の民芸品店で見かけるアイヌの男と女が横並びで置かれている置物があります。
それは、ニポポといいます。
ニポポと言う言葉は、それ自体 ”木彫りの小さな人形”という意味ですが、アイヌの民芸品では、ニポポというと、だいたいアイヌの夫婦の木彫りの置物を指します。
今回の作品は、アイヌのエカシ(男性・古老)の置物です(基本的にニポポとは言いません)。
では、写真をどうぞ!
下からすべて1本の木から彫り上げています(つえの棒は、後から差しています)。
技術の難しい作品ですね。
昔は、このような作品がたくさんあって、その当時の自分は、「ビン置き」というのにとらわれて、あまり彫りのことは意識していませんでした。
以前は、木彫りの職人さんが多くいましたので、やっぱり競争しあっていたので、レベル高かったですかね。今思うと(もちろん今の木彫りの職人さんもすごい!)。
この作品は、当時は、このようにビン置きとして商品になっていましたが、今は、ビンを置かなくてもそのままでも良いかと思います。
小物置きのように使用しても良いかと。
しぶさ全開!アイヌ狩人
次のこの作品も古いです。古いですけど、しぶいだけではなく、彫りがすごく良い!
自分が若い頃には、この作品の良さに気づけなかったぁ~。
気づけてよかった!(あくまで主観ですけどね)
アイヌの狩人は、いろいろな形があり、また後日写真などを通して紹介したいと考えています。
今回の作品のアイヌ狩人は、「狩りを終えた後を表現した」作品です。では、どうぞ!
雪が溶け始める3月。アイヌ狩人の「穴熊狩り」を表現したものなのか?詳細は、わかりません。
狩人の背中に背負われているのが、子熊であったなら、春前の「穴熊狩り」の風景かもしれません。
イオマンテの儀式。この子熊の霊は、カムイモシリへと旅立つ。それまでの間は、アイヌコタン(アイヌの人々の村)をあげて大切に育てられます。
詳細は何ともわかりませんが、この作品は、狩りを終えた後の狩人の動きを表現しています。
すべて、一本の木から彫り上げています。ホント、しぶくて、味のある作品となっています。彫りの手間ひまはかかっています。すごいと、あらためて思いました。
昔の作品には、とてもユニークな憎めない作品があったり、また今回の作品のように、技術・表現力が素晴らしい作品があったりします。
みなさんのお父さん、おじいちゃんが昔、北海道で購入した木彫りの作品の中には、こういった作品があるかもしれないですね。飾ってありましたら、もう1度じっくり観察してみてくださいね!
以上で、今回は、これでおしまいです。これからもおもしろそうな作品を紹介できたらと考えております。
では、みなさん、『木彫り愛』の心で、またよろしくお願いします。
最後までお付き合いしていただきまして、本当にありがとうございました!
お元気で!
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