~「熊は熊として生まれただけ、いつも怒っているわけじゃない。愛される動物のはずの熊の生活や、親の情愛を再現したかった」~
(竹沢美千子著 「木霊の再生」p193 平塚賢智さんとのインタビューでの平塚さんの言葉)
みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。
2月中旬が過ぎ、阿寒湖は寒さのピークをこえ、少しずつですが「今年の冬も何とか乗り越えた!?」ってな、そんな気配が漂いはじめています(自分だけかもしれませんが・・・)。
でもまだまだ油断禁物ですが。3月に入っても-20℃以下になった年もありましたし・・・。
木彫り作品などを紹介する時は、「木霊の再生」(竹沢美千子著)の中で自分のお気に入りの箇所を引用していきたいと思っています。なぜならこの本を通じて溢れ出ている『木彫り愛』、『木彫りの心』が、木の仕事に携わる今の自分にとって、勇気と激励、そして、大きな感動をあたえてくれたからです。かつ「木彫りとは何ぞや?」という(難しそうな)テーマを、どうしても商業的に考えがちだったこれまでの自分を、もう1度見直すきっかけをあたえてくれたからです。
過去のブログの更新時にもこの本からの引用を入れたいなぁ~なんて考えています。
それでは今回は、当時の佐藤木彫さんの木彫りの熊を紹介しよう!ってな感じで小出しですが、2作品載せてみたいと思います。
ではみなさん、『木彫り愛』、『樹木愛』、『木彫りの心』(あれっ1つ増えている。まっいいか!)でよろしくお願いします!
③ 兄弟熊2頭 エンジュ 佐藤木彫作
この木彫りの熊の構図は、有名な藤戸竹喜さんの作品を連想してしまいそうになる構図ですね。彫りの技術は高く、すべて1本彫りです。エンジュの木を生かしています。兄弟達がはしゃぐその動きがとても躍動的で引き込まれます。いつ見てもすごいなぁ~!
ではどうぞ!
いかがでしょうか、兄弟の声が聞こえてきませんか?鮭を取り合う兄弟(酒ではない)。やっぱり動きがありますよね~!エンジュの木の一本彫りです。
④ 親子熊3頭 エンジュ 佐藤木彫作
では早速見てみましょう!百聞は一見に如かず。
母熊は、子供たちが鮭を食べている様子をやさしいまなざしで見ています。それとも(母熊は)私にもちょーだい!と言っているのでしょうか?(笑)子供たちはニッコニコ。
親子愛を感じずにはいられない!心がぽかぽかするなぁ~!
3頭がすべてつながっている一本彫りです。いやいやいや~名人中の名人ではないですか!
以上、今回はエンジュ材の兄弟熊、親子熊を見てきました。
見る人によって感じ方が違うのは良い事だと思います。みなさんは、今回の熊ちゃん、いかが思いましたか?
見る人によっては、まるで長年探し求めてきた貴重なお宝を発見した勇者のように、感動で雄たけびを上げるかもしれないですね(実際、当店でもそのようなお客様がおられました)。こちらも叫びたくなりました!うれしくて。
それでは最後までお付き合いしていただきまして、本当にありがとうございました。風邪が流行っているそうなので注意してくださいね。のどが痛くなり、咳が出るそうです。
では、お元気で~!
(参考資料)
・「木霊の再生」(竹沢美千子著 プレコグ・スタヂオ)
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