川上哲（さとる）さんの作品～アイヌの血、独特の感性に魅了される

みなさん、こんにちは～。
ごきげんいかがですか～。
木彫り屋店長　まさまるです。

5月12日、阿寒湖では、ようやく桜（エゾヤマザクラ）がぽつぽつ咲き出してきました。昨日の朝は－0.1℃でした。日中は小雪が舞ったりして、まだまだ寒いですね。でも、季節は確実に進んでいますよね。

北国の有名な風物詩の白樺が、芽吹きましたよ～！もうすぐ若葉の季節ですね！最高！

鶴雅ウィングズホテルの白樺
白樺の若葉は、とても目にやさしいですよね。阿寒湖は本当に森に囲まれていますよね。空気もおいしいし、風はまだ冷たいけど、晴れた日の散歩は、最高！ですね。
これからたくさんの木々が自分たちを楽しませてくれると思うとわくわくします。
ぜひ、みなさん、阿寒湖にいらしゃってくださいね。

それでは、今回は、木彫り作品を少しずつ簡単に紹介していきます。

木彫りのことが好きな方はもちろん、あまり知らない方も”へぇ～、こんなのもあるんだね～”って感じでむずかしく考えないで気軽に見てくださいね！

川上哲（さとる）作　アイヌ表現集

川上哲（さとる）作　アイヌ表現集

川上哲（さとる）
1948年旭川市生まれ。アイヌの血筋。25歳の時に、阿寒湖に修行をしにやってきました。今では超有名な藤戸竹喜さん（故人）のもとで修行していました。

1984年、旭川木彫技術工芸大会にて、市長賞受賞。以後、3年連続で市長賞を受賞。

木彫りでは、数々の賞をとっており、2009年（平成21年）には、アイヌ文化奨励賞なども受賞されています。

残念ながら、2011年（平成23年）に逝去されました。63歳。

うちの店には、（川上さんが）阿寒湖に来た時や注文した作品ができた時など、たまに顔を見せてくれていました。

また、2度ほど旭川のご自宅にお伺いして、作品を見せていただいたり、仕入れたりしていました。とても気さくな人でした。
何が気に入っていただけたかよくわからないのですけど、「これ、お兄ちゃんに（私のこと）、プレゼントする、うん、あげるよ」って、フクロウの木彫りを頂いたこともありました。宝物にしています。

うちの店のおかみさん（社長夫人）の話しでは、川上さんがまだまだ木彫りの腕が上がらない新米の頃、うちの店に来たそうです。

“へたっぴな”（川上さんの）木彫りを（当店が）すべて仕入れたことに川上さんが感動して、それ以来、しっかりとした取引がはじまったのだそうです。
その話しをしてお互いに笑っていたのを（川上さんは苦笑いかな？）、なつかしく思い出されます。

それでは、数ある川上哲さんの作品の中でも少し独特な作品を紹介していきます。