みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。
今回は、前回と同様に少しおもしろい?木彫りの作品を紹介してみます。
北海道の木彫りといえば、「木彫りの熊」ですが、今回は北海道にこだわらない作品を簡単に見てみましょう。
写真を中心にいきます。
それでは、みなさん、『木彫り愛』の心で、温かい気持ちをもちながら、リラックスしていきましょう!よろしくお願いします!
目次
この作品の材料は、エンジュです。エンジュについての簡単な説明!
エンジュと言ってますが、北海道の木彫りで使用されるエンジュは、基本的には、「イヌエンジュ」です。
アイヌ文化では、「魔除け」の意味があります。
アイヌの人々の家(チセ)の柱には、必ず使用されるほど大切で縁起の良い木でした。決して粗末には扱われませんでした。
アイヌ語で、チクペニといいます。
エンジュの詳細は、このシリーズの 「木霊の楽園!北海道!樹木をみよう~イヌエンジュ編(4)、(9)、(12)、(18)、「アイヌ文化とイヌエンジュ」をお読みくださいませ。
それでは、イヌエンジュの木の写真と実用的な木彫りの使用例の写真をどうぞ!
このエンジュの灰皿は、だいじょうぶです、燃えません!
乾燥すると非常に堅い木になります。
外側の黄色いところは、木の天然の色です。2色ですね。(これを上手く生かした作品も多くありますよ)
作品の紹介(写真を中心に)
このブログのタイトルにもなっているのですが、まずは、一見は百聞にしかず、でご覧くださいませ。
すごくないですか?圧が!
金太郎のかわいいイメージが吹き飛んでしまわれた人には、謝ります。すみません。
これが、まさに “魔除け”の金太郎です!
すごい迫力!魔物も退散しますよね。
まさかり担いだ魔除けの金太郎シングルA
それでは、作品を1つずつ。
髪は、おかっぱ頭でかわいいのですが、顔が・・・大魔神!(あくまで、「いい者」)
ほんと、凄い圧!
魔除けのエンジュの木で作られているのが、また凄い!
まさかりは、後からはめていますが、下の台座から一本の木で彫られています。
技術もすごい!
まさかり担いだ魔除けの金太郎シングルB
次の作品シングルBです。
圧が、半端ないので、3分割にしてみました。
後ろ側もよく彫られていますね。
髪型が、北斗の拳!でも金太郎は、あくまで「いい者」、正義の味方です。
この作品もまさかり以外は、一本の木から彫られています。
作者の松寿さんは、アイヌのニポポの彫りの名人で、やはりエンジュ材を中心にほっています。また機会がありましたら、作品を紹介してみたいと思います。
(ニポポとは、”小さな木彫りのお人形”の意味で、アイヌ文化では、おおまかに言えば、アイヌ夫婦を形作ったお人形のことを指します)
それでは、最後にもう1度!まさかり担いだ魔除けの金太郎ダブルをどうぞ!
では、みなさん、最後まで、お付き合いしていただきまして、本当にありがとうございました!
また、これからも特徴ある木彫りの作品をいろいろ紹介できたらいいなぁと考えています。
ぜひ、『木彫り愛』の心で、温かいお気持ちで、よろしくお願いします。
お元気で!
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