みなさん、こんにちは~。
ごきげんいかがですか~。
木彫り屋店長 まさまるです。
4月に入り、気温がぐんぐん上がり、どんどん雪がとけていきます。時折、季節が逆戻りしたかのように雪が降ったりしましたけど、順調に、春が訪れようとしています。
また少し巣籠り状態になりつつある自分ですが、春の花たちは、ちらほらと咲き出しているのかもしれないですね(道東地方は、札幌方面にくらべて花が咲き出すのは遅いのです)。
福寿草などがそろそろですね(いやもう咲き出しているかも!?)。その次は、ミズバショウやキタコブシ、そして5月の連休明けあたりから、お待ちかねのサクラ(エゾヤマザクラ、カスミザクラ、サトザクラなど)。楽しみな季節ですね。
さて、今回は、以前にも取り上げたことがあります「川上哲(さとる)」さんの作品の第2弾!として、簡単にみていきたいと思います。
今回は、レリーフ(壁掛け)です。゛あ~、この作品、見たことがある~!”、゛これ、もってるよ~!”、って方もいらっしゃるかもしれません。そうです。これらの作品は、川上さんの代表作です(出世作)。
それでは、『木彫り愛』の心で、気楽に見てくださいね。よろしくお願いします。
川上哲(さとる)作 代表作 ピリカメノコのレリーフ
前回の「アイヌ文化とお花」のブログで紹介しましたが、この作品がとても有名です。「ハマナスのピリカメノコ」のレリーフです。もう1度見てみましょう。
大きさは、大小ありますが、このデザインと仕上げがとても有名です(川上さんの作品の中で)。それでは、もう1枚、アイヌ夫婦のレリーフです。
なかなかしぶい色合いですよね。1度みたら忘れられない独特な特徴があります。インパクトありますよね!
次は、はっきりとはわからないのですが、おそらく哲さんの初期の作品で、珍しい正面彫りのピリカメノコのレリーフです。
やっぱり色使いが個性的ですよね。材料は、川上さんは、レリーフの場合は、センノキやクルミ(オニグルミ)が多かったですね。
ピリカメノコのレリーフの最後は、これは川上哲さんの弟さんで、川上和哉(かずや)さんの作品になります。和哉さんは、哲さんよりだいぶ前にお亡くなりになっています。お兄さんの哲さんの作風に似ていますが、少し違います。顔のラインが、何だかとてもスマートでシャキッとした線で表現されています。
以上が、出世作と呼ばれる川上哲(さとる)さんのピリカメノコのレリーフでした。代表作なので、まだ北海道の木彫りの民芸屋さんにあるかもしれません。もしあったら、ゆっくり鑑賞してくださいね。また、もしお気に入りになりましたら、購入してもいいかもしれません。お薦めは、もちろんできますよ!
では次に、これも川上さんの有名なデザインのレリーフ、「コロポックル」を2枚、紹介してみます。
川上哲(さとる)作 コロポックルのレリーフ
コロポックルとは、アイヌの伝説に登場してくる小人、妖精の神様です。夢や願い事を叶えてくれたり、食べ物を恵んでくれる神様です(地域によって多少違います)。よく見かけるコロポックルのデザインは、フキの葉っぱの下にいる小人やとんがり帽子をかぶっている小人です。北海道の民芸屋さんには必ず置いてあると思います。
川上さんのコロポックルは、今風ではなく、しぶいコロポックルのデザインになっています。
ユニークなデザインですね。仕上げは、しぶみがあり、飽きずに飾っておける作品です。
自分は好きなデザインです。
レリーフは、絵画と同じ感覚で選ばれれば、よろしいかと思います。材質や仕上げなどいろいろありますけど、やっぱり自分の好きなデザインのレリーフを(お部屋に)飾りたいですよね。レリーフの選び方は、絵画と同じように!
以上、今回は、川上哲(さとる)さんの代表的なレリーフ(出世作)を見てきました。
川上さんは、2011年に逝去されています(63歳)。自分には、とても優しくしてくれました。温厚な人でした。感謝してます。このように作品を紹介できて嬉しいです。これからも少しずつではありますが、川上さんの作品を紹介できたら、と考えております。
それでは、最後までお付き合いしていただきまして、本当にありがとうございました!
これからも『木彫り愛』でよろしくお願いします!
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